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2012年1月キエフ訪問報告

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2012年1月25日
キエフナイチンゲール合唱団コンサートのお世話をしてくださるみなさんへ

平和を願う草の根グループ「えんどうまめ」
代表 石川 悦子

2012年1月キエフ訪問のご報告

 2012年も1ヶ月が過ぎようとしています。お元気でそれぞれのお役目を果たしておられることと思います。コンサートのご準備も大変お世話になっています。ほんとうにありがとうございます。
私は予定通りキエフを訪問し25日2時に宇部に戻りました。1月14日から23日までの滞在で、DVD「ゼムリャキ・ナディア(希望)」を作ってくれている宮腰吉郎さんと、「ゼムリャキ」に支援金1万ドルを届け、「ゼムリャキ」やナイチンゲール合唱団と打ち合わせをしてきました。通訳はいつもの竹内高明さんにお願いしました。大変有意義な打ち合わせができましたので、ここにご報告いたします。

ゼムリャキ」の現状など
1、移転について 
 私たちの訪問2日前にようやくキエフ市から、「ゼムリャキ」事務所の代替建物(地区行政から提案されていた物件)の認可が下りたそうです。「ゼムリャキ」事務所に関するこれまでの経緯を説明します。1986年4月26日の事故の翌日とりあえずプリピャチを避難した人々にソ連政府が与えた住居の内、このキエフ市のデスニャンスキー地区(当時でも30万人以上の人が住む地区です)のアパートは新築のアパート群で、ここに3万人の被曝した人々が移住しました。プリピャチから120キロ離れたキエフで知り合いもいない中、これからの不安を抱えて途方にくれて歩いているとき、顔見知りに出会い、お互い「ゼムリャキ(同郷人)」と叫んで走り寄って抱き合って喜ぶことが多くあったそうです。これが「ゼムリャキ」の始まりだそうです。「ゼムリャキ」代表のタマーラ・クラシツカヤさんは、プリピャチで文化会館副館長だったため、尋ね人のお世話をすることになり、次第にプリピャチの移住者の消息がはっきりしてきました。さまざまな必要から「ゼムリャキ」という団体を結成し、政府に事務所となる場所を要求し、別の幼稚園の一室が事務所として与えられました。その後今から10数年前に今の幼稚園内の3室に事務所我移りました。今年の11月でゼムリャキは結成25年になるそうです。時が経って幼児が増え、幼稚園の部屋を借り続けることが難しくなって、ここ数年立ち退きを迫られていました。ようやく提案された代替建物は住宅維持・管理事務所だった場所で、バス停や教会のそばにあって立地はとてもいいです。でも28年も手が加えられていない老朽化した建物で内部はぼろぼろです。暖房も下水設備も不備で、事務所として使うためにどれだけ費用がかかるかわからない物件です。副行政地区長さんに面会しお話を伺いましたが、行政としては、ぼろではあるけれどよい場所に適度なスペースを確保できているまずまずの代替物件だとの認識のようでした。行政は改修費用を出す予定がありませんので、私たちの援助がなければ事務所として使うことは不可能です。不具合だらけの建物でも当然広さに応じた家賃を払わなくてはいけません。タマーラさんは、日本ヨーガ療法学会が改装費支援を申し出てくださることをほんとうに感謝しておられました。電気配線や下水や暖房、キッチンの設置などの問題を解決できれば、11月には新しい事務所でゼムリャキ25周年を祝うことができます。コンサートツアーで大きな感動とともに「ゼムリャキ」のためのたくさんの支援金が生まれますことを心から願っています。
地区行政の副行政地区長さんとの新事務所についての面談。副地区長さんもチェルノブイリの被災者です。

2、活動について
 年間の行事としては、1月に子どものためのクリスマス(正教のクリスマスは1月7日です)のお祝い、4月はチェルノブイリの日の絵画と詩と作文コンクール、6月は児童保護の日にあわせての支援、12月は障害児のための支援があり、その他に未亡人の集いを月に2回開催しています。支援としては、SOSプロジェクトという緊急支援と障害児のための支援を続けています。4月のチェルノブイリの日のコンクールは「地球を救おう」という企画の一つであり、ナイチンゲール合唱団はそこに招かれて歌を披露し喜ばれています。
 福島の原発事故の被害にみなさん心を痛めておられます。毎年チェルノブイリの日に行う絵画等のコンクールに、日本の子どもたちの作品を出してもらえないかとのことでした。大変意味のあることですので、福島で関ってくださる人を捜したいと思っています。
また、「地球を救おう」キャンペーンを日本でも開催して欲しいと願われましたので、準備してみたいと思っています。これは、日本の折鶴にヒントを得て、後に述べますアレクサンドル・シラターさんのお母さんのリュボフ・スィロタさんがタマーラさんと一緒に考えて始められたピースアクションで、メッセージを書いた紙を平和のシンボのル鳩の形に折ったものを各自持って、4月26日の20:00から10分間、地球の平和を祈って黙想するイベントです。4月26日に間に合うように折り鳩の用紙を用意する予定ですので、秋のナイチンゲール合唱団コンサートのプレイベントとして取り組んでいただけると嬉しいです。「えんどうまめ」も宇部で取り組む予定です。

3、財政について
 現在ゼムリャキに資金援助しているのは、「えんどうまめ」が事務所経費(家賃・光熱費・代表と会計への手当てなど)やSOSプログラムや中央子ども病院のチェルノブイリ科などへの支援費用を、「ジュノーの会」が運転手さんとマッサージ師さんと事務所のスタッフ2名分の手当てを責任持っており、「日本ヨーガ療法学会」の寄付は事務所改装費用として貯めているそうです。ドイツのいくつかの団体からの不定期な寄付も少しあるそうです。代表と会計の手当ては、ウクライナの法律で団体登録した場合必ず役職を置き手当を支払う義務のあるものだそうです。運転手とマッサージ師さんの手当ては外務省の草の根支援を受けたために雇う義務が生じたものです。どこからの補助金もないので、団体はすべてスポンサーを見つけて運営しているそうです。「ゼムリャキ」も当初はチェルノブイリ原発からの援助を受けて活動していました。外国からの寄付は1998年のジュノーの会とドイツの団体が初めてだったそうです。その他にも援助があったようですが、年月が経って忘れられるようになった頃に「えんどうまめ」がキエフの3つの子ども病院への支援からゼムリャキ支援に切り替えたわけです。とてもタイミングが良かったと感じています。私たちは平和を願ってともに歩む団体を見つけたのですから。「ゼムリャキ」からは、「みなさんが事務所経費を援助してくださらなかったらゼムリャキは解散せざるを得なかった」とほんとうに喜んでいただいています。私たちの出会いは神さまがくださったものだと感じています。現在準備しているDVD「ゼムリャキ・ナディア」を通して、「ゼムリャキ」という団体の存続を継続して支援してくださる会員を募集するつもりです。
ゼムリャキの事務所でスタッフのみなさんと。右手前が代表のタマーラ・クラシツカヤさん

4、被曝者されたみなさんについて
 事故後26年経ち、どの人もみな病気を抱えています。亡くなる人も多く、悲しみに耐えて寄り添って支え合っておられます。「ゼムリャキ」に来る人は、「ここに来ると一人で家にいるより気持ちが明るくなって元気が出る」と喜んでおられます。体調がよくない人のために無料のマッサージもあり、人々はいろいろな相談をしにゼムリャキにやってきます。スタッフはいつも明るく迎えておられます。定期的に集まってヨーガも続けておられ、体調がよくなったと喜んでおられました。被曝者のみなさんを大切にしてくださって年2回の訪問指導を続けてくださっている日本ヨーガ療法学会のみなさんに心より感謝申し上げます。

5、東日本大震災被災者のみなさんへの募金について
 「ゼムリャキ」では3月11日以降の大震災のニュースをみなさん大きな悲しみで見てこられました。何かしないではいられない思いで、事務所に募金箱を置きたくさんの募金が寄せられました。それは日本大使館を通して日本に送られたそうです。その後も募金に取り組まれ、この度私がそのあたたかい真心を預かってきました。金額は330ドル。1ドルが約78円ですので、約25740円。ウクライナの通貨グリブナに換算すると約2574グリブナです。年金生活で病気を抱えた貧しい人たちが、「日本の人にはよくしてもらっているから何か恩返しがしたい」とわずかずつでも募金してくださったものです。尊いお金を預かってきました。大切に使わせていただこうと思います。

「キエフナイチンゲール合唱団」との打ち合わせ
1、メンバー
 万一の場合にも備えて11人の子どもたちが日本でのコンサートの準備をしています。私たちの訪問時に行われたミニコンサートのDVDを宮腰さんに編集していただいています。近日中にお送りしますので、みなさんでご覧ください。まだ歌が仕上がっていませんが、マリア先生から「訪問までの9ヶ月間、歌に心を込める指導を続けていきます」とのことでした。日本語を学んでいるアーニャ(18歳)と英語で問題なく話せるディアナとユーリャ(ともに18歳)とリーザ(17歳)の4人は3回目、ヴァーリャ(15歳)と小さいリーザ(12歳)は2回目の来日です。あとの5人は、マリア先生の孫息子のセリョージャ(10歳)と11歳の4人の女の子のマーシャとアーニャとズラータとアンジェリカです。小さい子が半分いるので、少し心配ですが、子どもたちがツアーの間お世話してくださるみなさんの愛情と聴衆のみなさんの感動を受けてエネルギーアップすることを信じています。
キエフ・ナイチンゲール合唱団
2、訪問地など
 訪問地とコンサート会場の位置は、ツアーの運転手の春木英治さんがナイチンゲール合唱団向けに毎日書いているブログですでに紹介しています。会場が確定したところから「えんどうまめ」のHP上でも紹介して行く予定です。現時点で石垣市・那覇市・天草市・長崎市・阿蘇郡西原村・福岡市・下関市・宇部市・熊毛郡祝島・岩国市・広島市・岡山市・神戸市・西宮市・箕面市・東大阪市・伊勢市・豊田市・東京・福島市・仙台市の23の町や村での公開コンサートと、豊中市の梅花学園と仙台と東京それぞれの白百合学園と岡山の清心女子大学と天草の中学校や山口市の小学校での交流コンサート、岡山の旭川荘や邑久光明園や雲仙のコロニーや二本松市の仮設診療所や九大病院や福島医科大病院や岩国市の老人ホームでのミニコンサートが予定されています。高砂市での歓迎会や諫早市の宿舎も合わせると訪問地は37に及びます。現在10月14日から11月19日までの37日間の滞在予定ですので、ほんとうにハードな日程です。3食しっかり食べてもらい、夜はぐっすり眠ってもらって、安全にツアーを続けられるようにみなさんと心を合わせて祈りたいと思います。尚、予定していたフィンランド航空のキエフ便がなくなるそうで、航空便を改めて検討しますので、沖縄滞在で調整させていただきたいと思っています。

3、曲目
 ウクライナ語やロシア語の歌と日本の歌を練習してくれています。日本語の歌は、「ふるさと」「なだそうそう」「小さい秋みつけた」「ビリーブ」「上を向いてあるこう」などです。マリア先生から、最後に歌う「ふるさと」はお世話されたみなさん一緒にステージに上がって歌っていただきたいとのことです。
 東京・福島・仙台でのナターシャ・グジーさんとのジョイントコンサートで最後に一緒に歌う歌は、ナターシャさんからナイチンゲールに任せますとの連絡をいただいています。近づきましたら関係者のみなさんにご連絡いたします。

4、ペトロさんのお話とアーニャの日本語でのあいさつ
 マリア先生のご主人のペトロさんは、スライドショーを使って日本の復興を願ってのお話をされます。チェルノブイリで被曝した自分たちが、26年間支え合ってがんばってきたことを伝えて、被災されたみなさんに希望を持って欲しいとのことでした。アーニャは初めに日本語で合唱団を代表してあいさつをしてくれます。

5、マイク・スクリーン・プロジェクター
パート別に3本とソロ用に1本の計4本が必要だとのことです。スライドショーのためのスクリーンもご用意ください。プロジェクターとパソコンはこちらから持参しますが、会場によってはご用意いただけると助かります。

今後の予定
1、この度の音楽学校でのナイチンゲール合唱団ミニコンサートDVDを早急にお送りします。
2、DVD「ゼムリャキ・ナディア(希望)」part1は2月中に完成する予定です。
3、チェルノブイリと人々をつなぐ「プリピャチ・コム」の副代表のオレクサンドル・スィロタさん(男性35歳・前述のリュボフ・スィロタさんの息子さん)を福島とゼムリャキを結ぶために「えんどうまめ」でお招きします。3月9日から16日までの予定です。日程が決まりましたらお知らせしますので、応援してください。スィロタさんの希望で急遽招聘を決めたため時間がありませんので、招聘のための準備を最優先することをご理解ください。
4、コンサートツアーの協力を呼びかけるチラシを早急に作り、メイルに添付してお送りしますので、必要項目を編集してお使いください。
アレクサンドル・シラターさん
5、4月末には来日メンバーが確定し、コンサートチラシ用写真が届きます。ポスターチラシの完成は7月ですので、6月中に必要枚数をお知らせください。
6、6月末にはコンサートツアーで販売するCDの原版が届きます。CDの完成は10月初めです。

 以上ご報告でした。最後にデスニャンスキー地区第一小児外来病院チェルノブイリ科への寄付についての感謝状を竹内さんが訳してくださいましたので、掲載しておきます。
何かご質問があればメイルかお電話(090-6847-5434)ください。どうぞよろしくお願いいたします。
寒さはまだまだ厳しくなりますので、お気をつけてお過ごしください。みなさんのご健康とお幸せを心からお祈りしています。

感謝状

 キエフ市デスニャンスキー地区第1小児外来病院チェルノブイリ科の医師たちと、チェルノブイリ原発事故被災児童の保護者たちは、子どもたちに対する私心のないご支援に対し、日本のみなさまにお礼を申し上げます。
 みなさまからチェルノブイリ科にいただいたお金は、医薬品の入手に用いられました。同科の医師たちにより、ヴィタミン剤・咳止め薬・胃腸薬を使って、251名の児童の対症療法が行われました。
 私たちは、子どもたちへの温かく善良なご配慮に対し、日本のみなさまに感謝いたします。
 本当にありがとうございます。
                   チェルノブイリ科主任
                 [サイン]べスパーロヴァ
                       2012年1月16日

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